宿泊先のあさやホテルから、朝の散歩に出かけました。あさやホテルから瀧見橋をへて鬼怒川を挟んで反対側へ渡り、くろがね橋を渡って戻ってくるという、1時間くらいの散歩道。
正確に書くと、朝の6時半出発で、7時40分にホテル着でした。写真を撮ったり、反対側からホテルに残っている家族に手を振ったりしていたので、道草しながらです。
その道中にかつての温泉の入り口として栄えたホテル群があります。今は廃墟となっています。その対岸には宿泊した、あさやホテル。バブル崩壊とともに足利銀行の経営破綻が追い打ちをかけ、立ち行かなくなった鬼怒川温泉地のホテル・旅館。
その中で、産業再生機構の融資を受けられたホテル・旅館はほんの数軒だったと思います。あさやホテルはそのうちの一軒です。
お散歩動画です
👇雪豹の旅。動画:あさやホテルから出発して鬼怒川周辺1時間半程度の散歩
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あさやホテル客室から見た夜のホテル群
あさやホテルのベランダから見える景色。暗くなると渓谷はほとんど見えなくなり、ホテル群が周りの光に照らされて見えます。
朝のホテル群
あさやホテル居室のベランダからの風景です。紅葉の季節なら渓谷がとても綺麗だと思いますが、桜もまだのこの季節、目立つのはわびしい廃墟の姿でした。
川上方面
川上方向に、3つの廃墟ホテルがあります。並んでいます。
ホテル正面
川下方面
こちらにあるのは、岩風呂水明館の跡です。画像は勝手に利用するのはNGと思うので貼れませんが「岩風呂水明館」で画像検索しますと、白黒のそれは素晴らしい御殿のようなお城の様なお宿の写真が出てくると思います。
現在の建築基準法では許可下りないと思いますが、すごい建物が建っておりました。
あさやホテル出発
朝風呂に入った後、朝食前に散歩に出かけました。本来の目的は、七福邪鬼めぐりスタンプラリーでしたが、前日は雨、翌日は風が強く寒く・・・ホテルの周りをぐるっと一周のみしました。スタンプは2個しか貯められませんでした。
あさやホテルから瀧見橋までは、以下のルートです
瀧見橋からの景色
名前の通り、結の滝があるはずなのですが、見過ごしました。
見えたものは渓谷とそして、やはり廃墟なのです。
三大ホテル群、元湯星のや、きぬ川館本店、鬼怒川第一ホテルへ
さて、瀧見橋を渡り、川下に向かいます。この先に、廃墟となった有名なホテルが三棟続きます。
湯本星のや
瀧見橋を渡り、川下に向かうとすぐに見えてくるのが元湯星のやです。
きぬ川館本店
星のやのお隣にあります。かっぱ風呂が有名だったようで、玄関にも、かっぱっぱ、るんぱっぱです。
ホテルや旅館というより、もはや工場跡地見学の様な流れです
かっぱ風呂はどこにあったのでしょうか
枯れた木々の向こうにきぬ川館本店。支店もあったのでしょうか。
正面玄関だったのでしょうね
申し訳ないですが、閉鎖された工場のようです
河童たちも色あせて寂しげです
バリケードもありますが、それでも中に入る人がいるのか、非常階段入口は上れないように板で囲ってありました
上まで登ったら、鬼怒川が一望できそうです
板で囲っている場所もありますが、ガラスが割れたままの所も
バス停がありますが、ここで下車する人はいるのでしょうか。
バス停の名前は特にないものの、バスの発着時間の表は貼ってありました
鬼怒川第一ホテルへつづきます
鬼怒川第一ホテル
3棟の中では比較的外観もまだ綺麗です。
廃ホテルが続きます
一見まだまだ新しく、使えそうな外観です
それでもすでに廃業されています
「歓迎」の文字がまだ新しい
中にはなぜか土嚢が
対岸のあさやホテル
対岸にあさやホテルがあります
鬼怒川のあちら側とこちら側。駅からの利便性は同じ。景観もほぼ同じ。
あさやホテル。左が八番館。右が秀峰館
そのまままっすぐ、鬼怒川温泉ホテル東館に向かいます。このホテルも、外観が綺麗で、もったいないホテルです。
緑の矢印をたどれば鬼怒川温泉ホテル東館です
細長いホテルが見えてきました。こちらが東館です。
他のホテルと比べると、築年数も浅く、近代的です
遠目に見れば廃墟とは思えません
でも、ガラスが割られていたり・・・
すさんではいますね
令和枯れすすきです
入口です
左下に見えるのが、初代鬼怒川温泉駅の跡です。駅の形跡が残っているとすれば、プラットホームだったと思われる平坦なコンクリの段々でしょうか。かつて、温泉の中央口だったホームの上を、電車が走り去ってゆきました。
1027年2月から、1064年10月まで、こちらが鬼怒川温泉の窓口として活躍していました。
現在の鬼怒川温泉駅は2代目です。
このホームの向かいは、今は廃墟となってしまった鬼怒川観光ホテル東館です。
初代鬼怒川温泉駅跡地の上を走りすぎる在来線
温泉中央口のバス停
くろがね橋
くろがね橋を渡しますが、この手前に足湯の「鬼怒子の湯」があります。また、橋にはブロンズ像などもあります。
東館の橋から、くろがね橋に降りられます
残念ながら、足湯はお掃除中でした
鬼怒子の像があり、スタンプラリーのスタンプを押せました
くろがね橋にはブロンズ像などがあります
くろがね橋からの風景。空がどんより曇り空なのが残念
ホテルから見えた岩風呂水明館も、間近から撮影できました。
飾りの橋だったようですね。あるいはベランダの手すりのような役割。
くろがね橋を渡りあさやホテルへ戻る
オレンジの矢印です
二つの橋を渡り、ぐるっと回ってあさやホテルに戻ります。
橋を渡り道なりに右方向へ
ムスカリが咲いていました
あさやホテルに戻りました
そのうち行政が動いて取り壊される日が来るかもしれません。思い出の詰まった場所が壊れてゆく事、なくなってゆく事は、やはり寂しいですね。